アースジェネターはバチルス菌、乳酸菌、酵母などの複数の有効な微生物をバランスよく組み合わせた土壌微生物です。
主に牛にエサと一緒にたべさせて使用します。(1日1頭3〜5g)
通常飼育されている牛は、タンパクを中心に非常に栄養価の高いエサを食べさせられています。反芻動物の牛は本来草を食べて生きるのですが、このようなエサを毎日食べていると消化不良を起こします。(そのひとつにゲップがありますが、これがCO2濃度を上げる働きをします)牛は胃が4つあり、その第一胃が「醗酵槽」の役割をして、本来のエサである草から養分を引き出しやすくしています。ここへタンパクの多い高濃度のエサを与えると醗酵がうまくいかなくなり、腐敗に偏っていきます。もちろん、排泄される糞尿も腐敗系になり悪臭の原因になるのです。アースジェネターは醗酵力の強い微生物なので、第一胃の状態を良好に保ち消吸収を助けます。糞尿が排泄されるときには醗酵系にかわります。
アースジェネターは、地球にまだ現在のような大気の組成ではない太古の昔に硫化水素などの有毒ガスをエサにして生きていた微生物と同属の種類の菌を含んでいます。ですので、現在の人間や環境にとって都合の悪いものをエサにできるので有効に環境保全に役立つのです。
本来、牛は草地でのびのびと育つものでしたが、畜産の効率化のため牛舎の中で「密飼い」され、多大なストレスを感じています。それが乳牛なら乳量、乳質に肉用牛なら増体率にマイナスの影響として作用しています。加えて、消化不良による腐敗した自らの糞尿によりアンモニアガスやハエの多発によりストレスが増大するとともに、呼吸器系の疾病にもつながります。アースジェネターの効果によりガスやハエが減少し、エサの消化吸収も改善するとこれらのストレスや疾病が減少し牛は健康に育ちます。
牛の糞尿はもとより、敷料(寝わらとして使用されるバーク、おがくずなど)のフェノール類やリグニン(難分解性の繊維)を急速に分解するので短期間で完熟堆肥を作ることができます。一般的に腐敗した堆肥が多いのは「酸化」しているからで、いわゆる崩壊型になっているからです。アースジェネターは酸化を防止して醗酵力の強い数種の微生物がリレーして働くので、堆肥内の環境の変化に応じて休むことなく醗酵を継続します。(嫌気性、好気性両方存在しています)ですから、一般的な堆肥は腐敗を防ぐため一定期間や温度に応じて「切り返し」(空気を取り入れる)作業を行いますが、アースジェネターを使用するとこの作業は極端に減少させることができます。(堆積時の水分が一定以下であれば、切り返
しの必要が無いほどです)未熟または腐敗した堆肥を畑に入れると、作物の病気や害虫を呼ぶことになり
ますし、地下水の硝酸濃度を上げて公害化します。アースジェネターで醗酵させた堆肥を入れると作物は健全に育ち、病気や害虫の影響を受けづらくなります。ひいては環境浄化につながるのです。
良質なぼかし肥料を安定生産できます。
- 米ぬかや、穀物残渣などを原料にアースジェネターで短期間に分解のすすんだ良質なぼかし肥料を 製造できます。本来ぼかし肥料は原料の状態や水分により、微妙な管理が必要ですが複数の菌がうまく 連携して働くので発酵管理が非常に楽で失敗(腐敗)がありません。できたぼかし肥料はアミノ酸化し て作物の吸収が早いのが特徴です。
- このぼかし肥料を作物栽培に積極利用することで大幅に化学肥料を節減できるため地力の回復・維持 そして地下水汚染を防止します。
アースジェネターを使用しつづけると…..
化学肥料だけで栽培をつづけると、とりあえず見た目は立派な作物ができます。しかし、中身は酸化(サビています)していて、それを摂取する人間の健康を損ないます。もちろん、炭素の収奪を受けた畑は有機物の還元(良い状態で)を受けないと急速に地力を失い、生産力が低下します。作物は弱くなり、病害虫の標的になり農薬なしでは栽培できなくなります。
アースジェネターで作った堆肥やぼかしを使用しつづけると、畑は蘇生に向かい健全な土壌作りに役立ちます。土が変われば、化学肥料に頼らずに低コストでの栽培が実現し、できた作物は抗酸化力を持ち、それを摂取する人間の健康に寄与します。