キクイモってなに? その2
十勝の更別村にあるトカプチ有機農場ではキクイモを栽培しています。
昨年春に植え付けしたキクイモを、先月末に春掘りしました。
収穫作業は、デガーという農業機械でキクイモを掘り出し、それを人手でひろい上げるという方法で行いました。
今回の収穫は、畑が適度に乾いていたため昨年より楽に作業が行えました。
(右の写真は上から植え付けの様子、デガーによる掘り出し及び集荷の様子です)
キクイモには血糖値の上昇に抑制効果があるイヌリンが含まれています。
イヌリンとは植物によって作られる多糖類で、生のキクイモには13~20%含まれているといわれます。
イヌリンは人体内のアミラーゼなどの消化酵素では分解されず、腸まで達します。
腸内でビフィズス菌などのエネルギー源となり、腸内環境を良好に保ちます。
消化過程においてイヌリンが単糖類にまで分解されることはないので血糖値が上昇しません。
キクイモの主成分は多糖類イヌリンを含む食物繊維であり、デンプンはほとんど含まれません。そのため、100gあたり約35kcalと低カロリーです。ちなみにご飯の100gあたりのカロリーは168kcalです。
キクイモは人の健康のために大きな可能性をひめた食品です。
(右の写真は上がトカプチ有機農場でとれたキクイモ、下が地上に伸びたキクイモの茎葉です)