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・ 1月20日 創業35周年記念生産者感謝祭を開催しました

アグリシステム㈱創業35周年記念生産者感謝祭を2023年1月20日に十勝川温泉観月苑にて開催致しました。約60名の契約生産者の方に参加して頂きました。

 

アグリシステム㈱会社方針説明 代表取締役社長 伊藤英拓

「環境再生型農業による持続可能な営農改革」

あらゆる物価が高騰し、海外農産物の輸入が不安定になっていることから、国産農産物の自給率向上及び安定生産と安定供給が重要になる。生産現場の課題としては、輸入資材に依存した高コスト農業からの転換が急がれる。また長年化学肥料や除草剤を多用してきたことによる土壌の劣化も深刻な問題となっている。オーガニックを始めとする環境再生型農業の普及によって課題解決に臨む。低コスト・超高品質・高収益・低労働・環境再生型農業で持続可能な農業経営を実現していきたい。「理想的にやることこそ、現実的である」

1、世界情勢と北海道農業の課題 ~私たちは今大きな岐路に立たされている~

・世界情勢。海外の物流が不安定、各国が備蓄を進めている
・国内自給率が2022年38%。自給率を100%にするために何をしなければならないのか?
・生産コストの高騰。未来の子どもたちのために、国内資源で循環型農業による食料安全保障を目指す。
・北海道の土壌の現状。化学肥料・除草剤の多投によって、腐植が減少し、団粒構造は破壊され、土壌菌叢は単純化。土壌が劣化するとさらに化学肥料・除草剤に頼らざるを得なくなるという悪循環。
・健康被害は社会問題へ。

2、今後目指すべき農業経営 ~私たちが目指すべき未来は?~

・高収量より高収益へ
・圧倒的コスト削減(超低コスト農業経営)
・海外資材に頼らない国内完結循環型農業へ
・次世代に健全な土壌を継いでいくために
・人間の健康向上に貢献する農産物づくり・低コスト・高品質・高収益・低労働

「私たちが皆さんと共に目指したいゴール」
環境再生型農業を実践することによって、土壌が健康となり、農薬・化学肥料・補助金に頼らなくてもなりたつ農業経営が実現する。またそれは持続可能な農業として次世代に継がれていく。また生きた土からつくられるエネルギーの高い農作物は土壌(地球環境)だけでなく子どもたちの健康にも多大な恩恵をもたらす。
「農業には社会を改革する力と可能性がある」

 

はなます食品様ご講演

北海道はまなす食品株式会社 代表取締役社長 渡邊浩司氏
はまなすブランドの他、コープさっぽろブランドなど各種商品を製造されています。
コープさっぽろ宅配専用まめ物語は十勝産の原料指定となっています。
納豆の製造工程から栄養・美容・健康や市場についてなど幅広くご講演頂きました。

 

日糧製パン様ご講演

日糧製パン株式会社 営業本部マーケティング部部長 森安朋子氏
北海道の活性化に向け北海道企業とのコラボや地域学生との協同開発、北海道産素材の積極的な活用をされておられます。弊社が2014年から取り組んでいる「とかち小麦ヌーヴォー」へは2014年の初年度より関心頂き毎年参加頂いております。地産地消の取り組みについてご講演頂きました。

 

アグリシステム㈱ 販売グループより情勢報告

小麦・小麦粉・豆類の情勢について

農産グループより「環境再生型超低コスト・高品質農業へ」ご提案

「みどりの食料システム戦略」が2021年に農水省より出されました。これは農業版のSDGsと言えます。2050年までに農薬使用量を50%削減、化学肥料を30%削減、有機農業の面積を耕地面積の25%(100万ヘクタール)にするという壮大な目標です。現在0.6%。
コロナ、戦争、肥料・農薬の高騰などが背景にあり、今こそアグリシステム㈱が社会・農業に必要とされていると実感しています。創業以来の理念「生きた土ー健全な作物ー人間の健康」。未来の子どもたちのために、土作りから北海道・畑の環境保全を一緒に取り組んでいきたい。「土」が疲弊し、耕盤層により大雨が耐水、根張りが悪く保水力がなくなり干ばつ被害甚大、腐植の減少、土壌病害の拡大。

アグリシステムの考える「環境再生型超低コスト・高品質農業」とは

3つの原則

① 土をかく乱しない・・・団粒構造は微生物たちが自ら住処を確保する為に作り上げます。団粒構造がプラウ耕・砕土ロータリーにより破壊され、微生物の働きが弱まる、耕盤層ができてしまう。これを避けるため10㎝以上、深くは絶対にかく乱しない。
② 畑を裸地にしない・・・微生物と腐植の維持。カバークロップ・多品目緑肥の利用。
③ 生物の多様性を高める・・・コスモエンパシー技術・発酵堆肥づくり・多品目緑肥

推奨技術

推奨技術として、ヤマカワプログラム、発酵堆肥づくり、バイオダイナミック農法、コスモエンパシー技術などと、理想のモデルの一つとして音更町中川農場の大規模畑作有機農業技術をご提案
作業は必要最低限。播種・収穫以外は「除草」効果のある作業と土づくりのための肥料・堆肥の施用。防除なし。
地区・土地の条件により中川式農業と、アグリシステムが推奨するその他の技術を応用し工夫することにより実践が可能と考えます。
※ご契約農家の方へは担当営業より詳しくご説明いたしますので担当までご連絡下さい。

 

農産グループより オーガニック農業ノウハウ本

「自然と人と農業と」のご紹介

オーガニック農業が広がれば次世代に生きた土を繋ぎ、持続的な農業を営むことができ、より多くの人にオーガニックを届けることが出来る。
構想から数年、本作りにむけ具体的に動き始めた2022年春、沢山の方々のご協力と支えにより、オーガニックを選択肢の一つとするきっかけになる本が完成しました。オーガニック生産者の思いや苦労、喜び、土づくりの大切さ、オーガニック市場の声。そして栽培技術。
1人でも多くの方の手に届けられ読んでいただきたい。沢山の人たちの思い、技術がつまった本です。